公務員を辞めたいと考えるものの、以下のような意見を耳にした方も多いのではないでしょうか。
- 公務員から民間に転職なんて無理だ!
- 公務員は民間で使い物にならないし、通用しない!
かつて市役所職員だった私も言われたことがあります。
確かに公務員から民間企業への転職は少し苦労しがちなのが事実。
しかし、日々のマインドなどを変えるだけで可能性は広がります。
そこでこの記事では、公務員から民間へ転職して「サザエさん症候群」が一切なくなった私が、以下の内容を解説します。
- 公務員から民間への転職は無理ではない理由
- 「公務員から民間へ転職」が無理な人の特徴
- 公務員から民間へ転職するときに準備しておきたいこと
公務員からの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ただ読んでいただく前に補足なのですが、「公務員」と「民間」といっても、主語を一括りにできるものではありません。
公務員にも様々な業種・部署がありますし、民間企業も同じです。
目次
公務員から民間への転職は無理ではない
と言う人もいますが、別に無理な話ではありません。
公務員だろうと民間企業だろうと結局は「同じ労働者」です。それゆえビジネスマナーを備えていたり、報連相ができたりする人間であれば、基本的にはどこでも働けます。
さらに公務員も「難解な制度(法律)」を理解しながら、日々仕事をしているため、十分に自信を持ってもよいと私は考えています。
SNSの公務員界隈では「民間企業はハイスペしか働けない」みたいな言論もありますが、そこまで民間を神格化する必要はないです。公務員を無能すぎて退職した私ですら、今は民間企業で楽しく働けているのですから。
「公務員から民間」が無理な人の特徴
とはいえ、私が勤めていた役所の職員を思い返したとき、「あぁ、この人は民間では厳しいだろうから、役所勤務のままの方が良いよな…」と感じる人もいました。
そこでこの章では、民間企業には向かないであろう公務員の特徴を紹介します。
公務員から民間への転職が無理な人の特徴①:謎の「公務員プライド」がある人
「俺は公務員様だぞ!」みたいな態度で市民・業者に接している職員もいますよね。このような無駄にプライドの高い公務員は民間企業では働けません。
民間企業で上記のような「横柄な態度」で顧客に接したらどうなるでしょうか。怒られたり、担当を降ろされたりするのはもちろん、最悪クビもあり得ます。
一方で役所は適当に仕事をしても、犯罪を犯さない限りクビになりません。謎のエリート意識の高い公務員は、役所ならではの「ぬるま湯の環境」が生んだモンスターとも言えるでしょう。
公務員から民間への転職が無理な人の特徴②:「ぬるま湯」に染まり切ってしまった人
公務員の仕事はやろうと思えば非常に大変ですが、図太くぬるま湯に浸かるのも構造的に可能です。そんなぬるま湯に染まりきった職員は、以下のような言葉が口癖になっているのではないでしょうか。
- 新しい仕事なんて絶対やりたくない
- 忙しい部署に異動なんてしたら絶対辞める
- やることもないしネットサーフィンしてたわ
- 期日なんて過ぎても誰かが代わりにやってくれる
上記のような受け身でやる気のない「非生産的な人間」になってしまうと、営利を求めていく企業で働くのは難しくなるかなと。
しかし、ぬるま湯にどっぷり浸かる職員は、そもそも役所内で「使えない人認定」されているケースも多いですよね。基本的な話ですが、仕事の気力を失いすぎた人はどこに行っても働けないでしょう。
公務員から民間への転職が無理な人の特徴③:融通が利かなすぎる人
ルール・マニュアルにこだわる「融通があまりに利かない人」も厳しいかなと。
もちろん役所は条例などの厳格なルールに沿って仕事をしているため、全ての物事に柔軟に対応するのは難しいでしょう。私も役所で働いていたときは、非効率なルールに何度も苦しめられた経験があります。
しかし、民間企業では顧客のニーズ・状況に合わせて、フレキシブルな対応を迫られる場面も多いです。ある意味で民間は「役所と体質が違う環境」とも言えます。
自分なりの最適解を常に考える習慣が身に付き、頭もガチガチにならずに済むのではないでしょうか。
結局のところ公務員から民間企業への転職が無理な人って…
私の思う「公務員から民間企業への転職が無理な人」の特徴を3つ紹介しました。
見ていただくとわかるのですが「役所内でもヤバい人」な印象があると思います。
そして上記の人たちほどメタ認知ができておらず、変に自信過剰になりがちではないでしょうか。なのでわざわざ自身のスキルを心配して、この記事を見てくれている人は、キャリアの心配をする必要はないと思います。
そこで最後に、よりスムーズに転職するために準備しておきたいことを紹介しますね。
公務員から民間へ転職するときに準備しておきたいこと
よりスムーズな転職につなげるために、以下の2点を準備しておきましょう。
- 「数字」を意識して働く
- 適職をしっかり考える
順番に紹介します。
準備①:「数字」を意識して働く
実体験ベースのお話ですが「数字」を意識して働くのはおすすめです。
公務員の仕事は「売り上げが○%伸びました!」のような、具体的な実績としてアピールできる点が少ないからですね。
結局企業も求職者が何をやって、どんな結果が得られたのかを知りたいからです。何も成し遂げてないのでは戦力になりませんからね。
よって自身の業務を一度振り返り、数値化できそうなものはしてみましょう。例えば以下のような形で問題ありません。
- イベント来場者数が前年から○人増えた。増やすために○をした
- このようなスキルを習得し、業務時間を○%カットした
もし数値化できるものがなければ、転職するまでの期間に実績を作り出すつもりで働きましょう。
準備②:適職をしっかり考える
みたいな甘い考えで転職する人がいるのも事実。Twitterで公務員の界隈にいるときに、何人も見かけたことがあります。
当然、適性を考えずに転職をしたら高確率でミスマッチとなり、また退職…という最悪の事態になるでしょう。早期退職をして履歴書を汚さないためにも、自身はどのような仕事が向いているのか洗い出しておくことがおすすめです。
適職の見つけ方は?
ざっくりとした適職を見つけたい場合は、八木 仁平氏の「世界一やさしい やりたいこと の見つけ方」を一読してみましょう↓
さまざまな観点から自己分析を行えるようになっており、自分のやりたいこと・好きなことを洗い出せる本です。
「あなたはエンジニア向き!」のような具体的な適職がわかる内容ではないですが、以下の方向性が見えてきます。
- どのような価値観を持つ会社が合うか
- どのような職種が合いそうか
- どのような環境が合いそうか
結果的に運良く自分に合う会社に入社でき、毎週日曜・月曜に憂鬱になることもありません。
学校の就活セミナーで行う自己分析よりも本格的な内容のため、自身の価値観を洗い出す意味でも、一度読んでおくことをおすすめします!
【まとめ】公務員から民間への転職は無理ではない!適職を見つけた私のノウハウを解説
本記事では、公務員から民間への転職は可能なことや、転職準備に役立つノウハウを解説しました。
繰り返しになりますが、自身の将来に不安を感じ、この記事を読んでいるリテラシーの高い方であれば転職の心配は不要でしょう。
一度きりの人生ですから、せっかくなら自分のやりたいことにチャレンジしておきたいものです。ぜひこの記事を参考に、転職のノウハウを活かして満足いくリーマン生活を送りましょう!
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
当記事の解説はあくまでも
を想定していますので、その辺を理解した上で読んでいただけたらなと!