
こんな疑問に答えます。
◎本記事の内容
- 【公務員】退職を申し出る理想の時期
- 上司に退職を申し出る時の流れ
- 退職引き止めについて
- 退職を係の人・同僚などに打ち明ける時期
- 公務員の退職が決まった時の手続き
- 公務員の退職の流れに関するその他疑問
◎本記事の信頼性
今回は「公務員の退職に至るまでの流れ」を網羅的に解説します。

目次
【公務員】退職を申し出る理想の時期

私自身退職を経験しましたが「1か月半前~2ヵ月ほど前の申し出が理想」と思いました。
なぜなら1か月半~2ヵ月くらい前に退職を申し出ることで、余裕を持って手続きや引継ぎができるからです。
逆に3,4か月前とかに申し出てしまうと、職場の人と気まずい感じになってしまうので、程よく前が理想的でしょう。
また私の場合は年度途中の退職だったのですが、年度末での退職を検討しているのであれば、12~1月の定期面談の際に申し出るとスムーズに行く場合が多いです。
組織によっては服務規程で「希望退職日から△日以上前に退職を申し出ること」など、制限をしている場合もあるので、確認をしておきましょう。
上司に退職を申し出る時の流れ

まず初めに退職を申し出る上司は「課長」でOKです。
課長に退職を申し出る時の流れを私の経験談を踏まえ、説明させていただきます。
-
- 課長の空いている時間を見つけ、別室に呼ぶ
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- 退職の旨を伝える

流れ① 課長の空いている時間を見つけ、別室に呼ぶ
まずはスケジュールや、空室などを確認して、課長を別室に呼びましょう。
私の部署の課長は多忙な人で、中々退職を申し出るタイミングがなく、苦労しました笑
部署で退職を申し出るのもキツイと思うので、ゆっくり話せる静かな部屋に移動しましょう。
流れ② 退職の旨を伝える
呼び出したら単刀直入に「退職したい旨」を伝えましょう。
申し出る時に「退職を考えた経過・希望退職日」などを書いたメモを渡すと、視覚的にも理解をしてもらいやすくなります。
実際に私も「退職メモ」を渡して、説明することで納得してもらえました。
公務員の場合、退職願のフォーマットが共有ファイルに入っていることが多いですが、これを書くのは上司が退職に納得して、人事に話を通す時です。
いきなり生の退職願を突き出すのは印象が悪くなる場合もありますので、まずは「メモを渡して説明」が良いと私は思います。
退職引き止めについて

退職を申し出たら大半の公務員は「退職引き止め」に遭うでしょう。
特に有能な職員だったら上司は手放したくなく、人事課・部長総出で引き止めに来ることもあります。

退職の引き止めを極力回避する方法
私は無能だったので退職引き止めはありませんでしたが、大学の優秀な先輩が公務員を退職する時に使っていた「引き止めの回避方法」をシェアします。
先輩いわく、退職理由が「ネガティブ」だと、しつこく引きとめられる場合が多いようです。
確かに「ネガティブな退職理由」だと、職場側が環境を改善してあげれば、職員が退職を撤回してくれるかもしれないので引き止めに来ますよね↓
- 仕事がつまらないから辞めたい → じゃあ担当を変えてあげるよ
- 部署の仕事が向いてない・あの上司が嫌だ → あと数年ガマンしたら異動だよ
一方で「ポジティブな退職理由」は引き止める理由がなく、応援するしか選択肢がありません。
「やりたい仕事が見つかったんです!」「今のスキルを活かして、キャリアアップしたい!」などですね。
本音では「ネガティブな退職理由」だったとしても、面倒な引き止めを避けるために「ポジティブな退職理由」を伝えるとスムーズに退職が決まるかもしれませんね。
退職引き止めがキツすぎる場合
ネット上でよく「どれだけ上司を説得しても退職を許可してくれない」「部署総出で引き止めに遭ってしんどい」という声を聞きます。
そんな時は少々お金がかかってしまいますが、退職代行という最終手段を使いましょう。
退職の自由があるはずなのに、職場が退職を許可してくれない場合、もうお金で解決するしかありません。
やはり部署の上司が許可を出してくれない以上、退職の手続きができませんからね。
しかし、公務員で退職代行を使う場合、何点か注意すべきことがあります。
そんな「公務員の退職代行」については記事でまとめています↓
退職を係の人・同僚などに申し出るタイミング

退職を係の人や同僚に打ち明ける時期も紹介します。
- 係長・主査に申し出るタイミング
- 係の人に申し出るタイミング
- 同僚・元上司などに申し出るタイミング
順番に解説させていただきます。
係長・主査に申し出るタイミング
係長・主査は仕事をする上で一番密接になる人でないでしょうか?
ですので、課長の次に早く伝える必要があります。
タイミングとしては初めに課長に申し出て、退職願を人事に提出したらでOKです。

係の人に申し出るタイミング
係の人に早く申し出すぎると、気まずい雰囲気になります。
最終勤務日(有給消化の前)の2週間前くらいが丁度いいかなと個人的に思います。
引継ぎをスムーズにできるためにも、申し出る前に引き継ぎ書を作っておくと尚良しです。
同僚・元上司などに申し出るタイミング
正直、同僚や元上司に退職を申し出るタイミングは「最終勤務日の当日」でも良いと思っています。
特に私の働いていた田舎だと、色々な人に退職を打ち明けたら一瞬で噂が広まり、変な話をされます。
言い方は悪いですが、退職は自分の係内だけでスムーズに引き継ぎができたら、OKなのです。
あらかじめ多くの人に話す必要はありません。
公務員の退職が決まった時の手続き

退職が正式に決まった時に行う事務手続きは以下の通りです↓
- 健康保険の任意継続 OR 国保への切り替え手続き
- 退職金の口座確認
- 退職後の市民税の支払い方法 → 退職金から引き去ることもできます
- 自治労の解約手続き
- 親睦会費の返金手続き
- 役所から借りていた物を返却 → 職員証、防災服などです

公務員の退職の流れに関するその他疑問
私が実際に抱えていた、公務員の退職に関する疑問をQ&A方式で紹介します。
- 公務員の退職は年度末の方が良いの?
- 退職時にお菓子配りは必須なの?
- 有給消化に入る時期、使い切る必要はあるの?
順番に解説させていただきますね。
公務員の退職の悩み① 退職は年度末の方が良いの?

だから退職するなら年度末の方が良いのでしょうか?
退職を考えている人であれば必ず抱える悩みだと思います。
結論、年度途中での退職でも問題ありません。
なぜなら、途中で退職をしても組織は回っていくものですし、労働者は「いつでも退職する権利」を持っているからです。
確かに年度末退職の方が、欠員補充もしやすいでしょうし、周りの人への影響も少なくなるでしょう。
しかし、せっかく退職を決心したにもかかわらず、年度末まで続けるのは結構苦痛ではないでしょうか。
また年度末での退職を決心して、ズルズル続けた結果、結局退職しなかった人を私はたくさん知っています。
思い立ったらすぐに準備をして、周囲の人への迷惑などは考えずに、自分の好きなタイミングで退職をしましょう。
公務員の退職の悩み② 退職時にお菓子配りは必須なの?
基本的に「円満退職」の場合はお菓子を配るようにしましょう。
円満退職をした知人は「生ものではない、数十個入りのお菓子」を係の人、元上司、同僚に配り歩いていましたね。

公務員の退職の悩み③ 有給消化に入る時期、使い切る必要はあるの?
有給に入る時期は、引継ぎが終わったらすぐでOKです。
また、有給を使い切る義務はありませんが、フル消化した方がお得ではありますね。

有給は10日くらい余しての退職となったので、少し損をしましたね笑
公務員の退職までの流れ まとめ

- 【公務員】退職を申し出る理想の時期
- 上司に退職を申し出る時の流れ
- 退職引き止めについて
- 退職を係の人・同僚などに打ち明ける時期
- 公務員の退職が決まった時の手続き
- 退職の時のお菓子の必要性
という内容で書かせていただきました。
過激な引き止めに遭う場合もありますが、基本的には「ポジティブな理由」で伝えておくとスムーズに退職ができます。
本記事がスムーズな退職の手助けとなったら幸いです。
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
\他にも仕事に関する記事をたくさん用意してますので、是非ご覧ください/
公務員を退職するまでの流れがよく分からず、何も動けていません。
公務員を退職した人に流れを教えてもらいたい!