今回はこのような仕事に苦しむ新卒社会人の悩みに答えます。
うつ状態のときは、重症化する前に心療内科へ行きましょう。
本記事のライター、ダイは以下のような経歴があります。
- 新卒2か月目から毎月60時間以上のサビ残を経験
- うつ状態を根性で乗り切ろうとするも、重症化してドクターストップ
- 新卒半年目で4か月間の休職を経験
そんな新卒で「うつ→休職」を経験した私が、休職に関する疑問点を解説します。
記事を読んだ後は、自分の身を守る術を得られますので、ぜひご覧ください。
目次
新卒でも休職したいけど、できるのか
結論、休職できる場合が多いです。
もちろん、たまに「入社〇年以降でなければ休職は認めない」と就業規則に示してある企業もあります。
しかし一般的には「勤続10年以上の社員は半年」「3年未満の社員は3か月」など、細かく休職について規定されている場合が多いです。
ですので、休職を考えた際は、一度就業規則に目を通しておきましょう。
新卒で休職したらクビ?
結論、クビになる可能性は低いと言えるでしょう。
「弁護士法人 咲くやこの花法律事務所」のホームページでは、休職とクビの関連性について、以下のように述べています。
従業員がうつ病にかかって仕事ができない場合、いきなり解雇するのではなく、まずは休職して治療させることが必要です。
大半の企業は就業規則に休職を認める期間が記載されていますので、まずはその期間休職させることになります。
そして、就業規則で定めた休職期間を経過しても、仕事に復帰できない場合は解雇することができます。
ただし、以下の場合は原則として解雇できません。
・従業員の主治医が復職可能であると診断している場合
・うつ病発症の原因が、長時間残業やセクハラ、パワハラなど、業務に起因する場合
例えば
- 復職しようとしているのにクビ
- 明らかに長時間労働だったのに、病気になってクビ
などは不当解雇になるということですね。
しかし公務員の場合は「試用期間内」に休職をした場合、休職後にクビになる可能性があります。
公務員は試用期間の勤務態度、健康状態を審査されたうえで正式採用となるため、期間内に休職をした場合は、残念ながら退職扱いとなるのです。
休職したいときはどのような流れになるのか
新卒で休職したい場合、以下のようなステップを踏むこととなります。
- 心療内科で診断書を貰う
- 上司に連絡
- 休職期間に入る
順番に解説します。
手順① 心療内科で診断書を貰う
手順の1つ目が「心療内科で診断書を貰う」です。
心療内科に行くと以下のような検査を行います。
- カウンセリング
- 血液検査
- 問診票
以上の検査から医師が総合的に判断し、うつ病(適応障害)か否かを診断します。
診断書が出るときは「〇か月の休養を要する」など、休職を促す文言が記載されているのが一般的です。
休職の診断書は医師にお願いして貰えるものではない
よく「休職の診断書を書いて貰おう!」と考える人もいます。
しかし、診断書は「ください」と言ってもらえるものではありません。
あくまでも医師が
- 血液
- 問診票
- カウンセリング
などを総合的に診察したうえで、うつか否かの診断を行います。
つまり「休職をしたいから、医師に診断書をお願いする」というのは間違いなのです。
あくまでも「総合的に診察されたうえで診断が下され、結果的にドクターストップ」が正解です。
また医師によっては「軽度うつ」の診断を出して、休職ではなく、働きながら治療を勧めてくる場合もあります。
手順② 上司に連絡
医師から診断書を貰ったら、上司に渡しましょう。
と思いますよね。過去の私もそうでした。
しかしメールで休職の連絡をしても「100%」電話がかかってきて、職場に呼び出されます。
上司からしたら「え、いきなり!?」と思ってしまいますからね。
ですので精神論で申し訳ないですが、診断書は頑張って直接渡しましょう。
上司と休職前の面談を行う際は以下のことを伝えておきましょう。
- 診断書を貰った経緯
- 自分が今担当している業務の概要
休職の手続きは人事が行ってくれるため、あなたが行うことはありません。
手順③ 休職期間に入る
上司と話し終えたら、恐らく当日から休職扱いとなります。
あまり後先考えず、ゆっくり療養しましょう。
新卒でうつ休職になった場合、転職活動はすべき?
結論、転職活動はやって損はないですね。もちろんやらなくてもOK。
しかし休職中に転職活動を行う場合は、時期を考えて行うようにしましょう。
体調が悪いまま転職活動をしても良い結果が出ないし、じっくり自己分析もできませんからね。
タイミングとしては「積極的に外に出られる状態になったとき」がおすすめです。
また身体を休めながら自分と向き合い、元気になったら「社会との接点をまた持つ」ことを目的に、転職活動をしてみるのもアリです。
実際に私も休職中に転職活動を行いましたが
- 経歴書作成(文章を書く)
- 面接でビジネスマンとコミュニケーションを取る
など、復職前の良いトレーニングにもなりました。(もちろん転職したい気持ちもありましたよ)
本気で辞めたい場合は転職してもOKですし、しなくても問題はありません。自身の目的に合わせて行うのが大切なのかなと。
休職者をあおる記事に騙されないこと
うつ病関連の記事を探していると「うつ休職は経歴に傷がつく!今すぐ転職活動を!」みたいなアフィリエイト記事があります。
あの手の記事は、はっきり言ってクズだと思います。
恐怖をあおって、弱った人を転職サイトに登録させるのが彼らの目的ですが、鬼畜の所業ですよ。
ですので休職中は、必要以上に転職をあおるサイトを見かけたら即離脱しましょう。
体調が悪化する前に病院に行こう
と感じたらすぐに病院へ行きましょう。
うつ病は重症化すると、数か月寝たきりの生活になりますし、気が付いたら自殺…という悲しい結末に至るケースもあります。
またうつ病は「完治」することはなく、良くなったとしても「寛解」と呼ばれています。
私も新卒時代
- 気が付いたら泣いている
- 夜中何度も目覚める
- 職場で頻繁に嘔吐
など身体からSOSが出ているにも関わらず、根性で働き続けました。
しかし、とある日の朝起きられなくなり、自殺を試みましたが失敗。その日から有休を使って心療内科に行きましたが、即ドクターストップでしたね。
1か月半寝たきりでしたし、人混みに行ったら倒れこんだこともあり、「うつ病は絶対なる病気じゃないな」と思いました。
新卒でうつ病になると、今後のキャリアプランにも影響を及ぼします。
ですので身体の違和感を感じたら、重症化する前に必ず一度病院に行きましょう。
【まとめ】新卒だけど休職したい場合、休職できるのか
本記事の概要は以下のとおりです。
休職の手順は以下の3つ。
- 心療内科で診断書を貰う
- 上司に連絡
- 休職期間に入る
休職の連絡を上司にするのは大変ですが、そこさえ乗り切れば、新卒でも休職できることを知っていただけたと思います。
重症化する前に、医者に診てもらうのが最善策です。まずは病院の予約から行い、診察を受けてみましょう。
身体が明らかに以前と違う状態で、休職したいレベル。
だけど新卒で休職できるのかな。休職の流れとか今後の人生設計とかどうすればよいことやら。