今回はこんな疑問に答えます。
本記事では「新卒一年目でも公務員に転職はできるか」ということや「働きながら公務員試験をどう乗り越えるか」ということを説明しています。
実際に私の職場や知人でも民間企業から公務員に転職した人はたくさんいるので、彼らの例を踏まえ、記事を書かせていただこうかと思います。
初めに結論を言ってしまうと「新卒一年目での公務員転職は、公務員試験の時期的に厳しい。転職するなら二年目に差し掛かったら」です。
◎本記事の内容
- 【初めに】公務員への転職で知っておいてほしいこと
- 新卒一年目での公務員転職は難しいかもしれない
- 手っ取り早く公務員転職なら「市町村職員」
- 働きながら公務員に転職できる?
3,4分で読み終わる内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
目次
【初めに】公務員への転職で知っておいてほしいこと
新卒一年目で公務員に転職を考えている人にまず知っておいてほしいことが3点あります。
以下のようなイメージを公務員に抱いている新卒一年目の人も多いのではないでしょうか↓
これらは世間一般が抱く「公務員への幻想」なので、まずは先行イメージを取り除いてほしいのです。
順番に解説させていただきます。
公務員への幻想① 公務員の仕事は楽
世間一般的に「公務員は楽だ」と言われていますよね。
確かに公務員の仕事は、その辺のブラック営業職のような「過剰ノルマ」を求められることはありません。
しかし、公務員は法律に忠実に公共サービス・インフラを滞りなく運営していかなければなりませんし、何千人・何万人という住民が「お客様」なのです。
言ってしまえば「ミス」は絶対に許されない仕事ですし、難解な仕事もとても多く、普通に公務員の仕事は難しいです。
とか言っている人は大体「信頼されず仕事を与えられない人」か「訳アリで閑職に飛ばされた人」です。
しっかりやろうと思えば公務員の仕事って奥が深く、難しいものです。
この辺はまず、転職する際に理解しておいてほしいことですね。
公務員への幻想② 民間経験があれば公務員は余裕
たまにブログ記事などで「民間経験があれば公務員では無双できる」みたいな記事を見かけます。
もちろん民間企業から公務員に転職した人で活躍している人もいれば、「大丈夫かこの人…?」という人もいるのが事実です。
民間企業での仕事と公務員の仕事は全く別モノです。
「民間経験があるから100%公務員の仕事は余裕」ということはありませんので、ご注意ください。
公務員への幻想③ 公務員は土日が絶対休みで、残業もない
公務員は最近人員も減らされているので「1人当たりの業務量」はめちゃくちゃ増えています。
ですので残業が「当たり前」で、むしろ残業しない日なんてないくらいです。
業務量も多いので休日出勤も当たり前となり、1週間働きっぱなしというのが現代の公務員のスタンダードになりつつあります。
当然残業代は満額出ないことが多いので、サービス残業も当たり前です。
ワークライフバランスを求めすぎる新卒一年目の人には、あまりおすすめできないかもしれませんね。
新卒一年目での公務員転職は難しいかもしれない
繰り返しになりますが「新卒一年目で公務員に転職は少し難しいかもしれない」というのが私の考えです。
なぜなら「公務員試験の日程的に、新卒一年目で公務員試験を突破するのは難易度が高いから」です。
例えば、あなたが新卒3ヵ月目で会社を辞めたくなったとします。大体7月ですよね。
公務員試験の日程のピークは大体10月頃で、たった3ヵ月で、働きながら「膨大な量の公務員試験の勉強」をするのは少し厳しいのではないでしょうか。
実際に私の知り合いでも、以下のように時間を確保して公務員試験に臨む人が多いです↓
ですので、私的には「新卒一年目で公務員転職を決意したなら、じっくり勉強して二年目で公務員を受験」がおすすめですね。
働きながらの勉強に関しては後で詳しく解説します。
中には
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、公務員試験は「試験さえ突破すれば面接」ですので、誰にでもチャンスがあります。
面接で「一、二年で民間企業から公務員に転職したくなった理由」をしっかり答えることができたら100点です。
実際に私の職場でも新卒一、二年目の人などがたくさん転職してきています。
ニートだろうと、フリーターだろうと30歳未満であれば誰でも合格のチャンスがあるのが「公務員試験」です。
社会経験の少なさで合格できないということはないので、ご安心ください。
手っ取り早く公務員に転職なら「市町村職員」
新卒一年目で公務員に転職するのは「日程的に難しい」ということを知っていただけたかと思います。
では二年目に手っ取り早く、公務員になるためにはどうするかというと「市町村職員」を受験することです。
市町村職員を受験するメリットは以下の通りです↓
順番に解説させていただきます。
市町村を受験するメリット① 受験科目数が少ない
市町村職員(市役所・町役場)は「県庁」や「国家公務員」に比べて、受験科目数が少ないのが特徴的です。
国家公務員や県庁の受験科目は「専門試験(法律・経済学など)」と「教養試験」の2つがあります。(県庁は都道府県によっては教養のみの所もあります)
一方で市町村だと「教養試験のみ」が一般的です。(政令指定都市だと専門試験があります)
専門試験は範囲も広く、難易度が高いので勉強にかなり時間を割く必要があり、教養試験の勉強と同時並行は結構大変なものになります。
しかし、教養試験のみの勉強だと、そこまで時間がかかることはなく、半年がっつり勉強したらそれなりの知識が身につきます。
ですので、ただ公務員になりたいだけだったら試験科目の少ない「市町村職員」が最短ルートではないかと私は思います。
教養試験の重要科目の勉強法をまとめた記事もありますので、是非ご覧ください↓
市町村を受験するメリット② 受験先が無限にある
市町村は全国に数千か所ありますよね。つまりその数千か所の市町村を受験できる可能性があるということです。
一方で、国家公務員だと省庁の数しか受験できませんし、県庁だって47か所しかありません。
「市町村は受験先が豊富」ということもメリットの1つですね。
働きながら公務員に転職できる?
もちろん時間を割いて、毎日コツコツ勉強できるのであれば、働きながらでも公務員への転職は出来ます。
しかし「毎日残業続き・休日出勤続き」みたいな「ブラック企業勤務の人」は正直厳しいかと思います。
このようなブラック企業で働く人はスパッと会社を辞めて、アルバイトや派遣をしながら公務員の勉強をするのがおすすめです。
実際に昔私が通っていた公務員予備校でも、ブラック企業勤務で、全く勉強の時間が割けなかったため、会社を辞めて派遣社員をやりながら公務員を目指している人がいました。
仕事終わりや、休日に時間がある人は、仕事を続けながら勉強できますが、ブラック企業勤務の人は少しでも勉強に時間を割くために、会社を辞めるのも1つの手かと私は思います。
公務員試験のやる気を引き出す記事も書いたことがありますので、ぜひご覧ください↓
新卒一年目で公務員に転職はできるか まとめ
- 【初めに】公務員への転職で知っておいてほしいこと
- 新卒一年目での公務員転職は難しいかもしれない
- 手っ取り早く公務員に転職なら「市町村職員」
- 働きながら公務員に転職できる?
という内容で書かせていただきました。
新卒一年目で公務員に転職するのは「公務員試験の日程的に少し厳しい」というのが私の考えです。
しかし、公務員試験はしっかり勉強すれば結果はついてきますし、民間企業の就活・転職よりもシンプルな仕組みです。(試験さえ突破すれば面接ですしね)
本記事が新卒一年目で、公務員に転職を考えている人に何か参考にしていただけたら幸いです。
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
そもそも民間企業の雰囲気に私はあっていない気がする。
大学時代、公務員を目指そうと思ったこともあるのですが、新卒一年目で公務員に転職なんてできるのかな?