公務員はうつ病患者が多いって知ってた?【うつ病になる6つの理由とは】

公務員にもうつ病が多い理由 メンタルヘルス
公務員にうつ病が多いって聞いたんだけど、公務員は仕事は楽だろうし、土日も休みで定時帰りなんでしょ?

なんでそんな公務員がうつ病なんかになるの?

という疑問に答えます。

◎本記事の内容

  • そもそものうつ病患者数
  • 公務員のうつ病患者数の割合
  • 公務員もうつ病になりやすい理由

 

本記事では、うつ病経験者の元市職員が、公務員がうつ病になりやすい理由を解説します。

「公務員は楽で、定時帰り」という幻想を一気に壊す内容です。

 

3分ほどで読み終わる内容となっていますので、最後ま読んでいただけると嬉しいです。

 

うつ病患者の公務員は日本にどれくらいいるの?

ベッドで休む

日本のうつ病患者数

日経新聞の記事なのですが、2015年時点、日本にはうつ病患者が506万人いるとのことです↓

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H48_V20C17A2000000/

 

日本国民の「約20人に1人がうつ病」ということになります。うつ病患者は年々増えており、社会問題になっていますよね。

 

うつ病の公務員は日本にどれくらいいるか

数年前の統計ですが、精神疾患(うつ病)が原因の休職者の割合をまとめてみました。

  • 国家公務員 → 1.28%
  • 地方公務員 → 1.14%
  • 正社員(民間企業) → 0.4%

うつ病休職者の社会的サポートがうつ病と自殺対策のカギ より引用

民間の企業よりも、公務員のほうが精神疾患で休職している人が多い統計となっています。

 

しかし、企業で休職制度が整っておらず

  • うつ病なのにクビにされた
  • 自己都合退職した

といった人も多いはず。

数字には表れていませんが、「実際は民間企業も同様の値くらいになるのではないか」と私は思います。

ダイ
決して民間と公務員どっちが大変かという不毛な比較をしているわけではありません。

 

公務員にうつ病が多い理由とは?

ベッドルームの写真

私が体験したこと、カウンセラーに言われたことを元に「公務員にうつ病が多い理由」を紹介します。

公務員にうつ病が多い理由
  • 教育体制が壊滅的に整っていない
  • 真面目すぎる人が多い
  • リフレッシュできない
  • 激務すぎた
  • 部署異動
  • 理不尽なクレーム

 

順番に解説していきますね。

 

公務員にうつ病が多い理由① 教育体制が壊滅的に整っていない

一般企業であれば新人研修があり、そこから配属先が決まり、上司と仕事を進めていく場合が多いのではないでしょうか?

しかし、公務員では「研修もマニュアルもなく、新人だろうと初日から即戦力」というのが当たり前です。

ダイ
私もそうでしたが、係長クラスの重大な仕事を初日から任される新卒も多いです。

もちろん、しっかり教育を行っている自治体もあると思いますが、全体的にあまり「新人をしっかり育てていく!」という風潮はないです。

なぜなら公務員は2,3年スパンで異動があるため、手間のかかることはやりたがらないから。

よって「経験値0・教わる人0」の状態で大量の重たい業務を任され、疲弊していくのです。

 

公務員にうつ病が多い理由② 真面目すぎる人が多い

これはカウンセラーから言われたことです。

公務員は仕事をしなくても犯罪さえ犯さなければクビになりません。

ズルい人はサボり、真面目な人にばかり業務が集中するのです。故に心を病んでしまいます。

サボる人をクビにできる制度があれば、真面目な公務員も救われ、税金の無駄遣いにならないのですが、法律に守られた身分のため厳しいですね。

 

公務員にうつ病が多い理由③ リフレッシュできない

特に田舎の公務員は、休日にリフレッシュしにくいです。

実際に私が経験したことですが、市内の業者さんと連絡先を交換し、頻繁に休日に連絡が来て、出動していました。

デートや外食の際に連絡が来て、切り上げて出勤したこともよくありましたね。(すべてサービス労働です)

もちろん、都会の公務員であれば、プライベートはある程度確保できます。

しかし、田舎だと地域との関係が根強く、常に仕事に行ける準備をしておかなければならないのです。

 

公務員にうつ病が多い理由④ 激務すぎた

公務員は楽だ!ぬるま湯だ!

なんてよく言われていますが、それは20年以上も前のお話。

近年、公務員は削減され、新しい業務も大量に増えており、以下のようなことは「当たり前」です。

  • 25連勤
  • 毎日深夜2時帰り
  • 100時間サービス残業

 

ダイ
もちろん災害時の労働時間ではなく、普段の業務です。

もちろん定時で帰宅できる部署もありますが、ハードな部署もかなり多いですね。

 

公務員にうつ病が多い理由⑤ 部署異動

部署異動で精神を疲弊する人は非常に多いです。

公務員の部署異動は「ほぼ転職」と言っても過言ではありません。

仕事をせっかく覚えたのに違う部署へ行き、1から仕事を覚え直し、人間関係もリセット。

全く関心のない仕事をしなければならないことも多々ありますので、非常に負荷がかかります。

ダイ
私の知り合いの公務員も結構な確率で「部署異動後にうつ病」になっていますね。

部署異動は嫌いな人から離れられるメリットもありますが、うつ病を発症するかもしれないデメリットも兼ね備えています。

 

公務員にうつ病が多い理由⑥ 理不尽なクレーム

日本は公務員バッシングが異常な国です。

窓口がある部署では、ぶっ飛んだ市民が毎日のように、職員に罵声を浴びせます。

この税金泥棒め!誰のおかげで生活が出来ていると思っているんだ!

などなど…

毎日のように暴言を浴びていたら精神が疲弊してしまいますよね。

このようなクレームが原因で体調を崩す職員も多いです。

 

まとめ 公務員にうつ病が多い理由

記事のまとめ
  • そもそものうつ病患者数
  • 公務員のうつ病患者数の割合
  • 公務員もうつ病になりやすい理由

という内容で書かせていただきました。

 

現代の社会人は、日々ストレスと戦っており、いつ・だれがうつ病になってもおかしくないと言われています。 民間企業も公務員もここは関係ないですね。

自戒を込めてですが、ストイックになりすぎず適度に頑張り、休息をとることが大切です。

 

それでは今回はこの辺で。ありがとうございました!