公務員に休日出勤はあるの?手当や代休はどうなる?【サービス多め】

公務員の休日出勤はけっこうあるの? 公務員について
公務員への就職を考えているのですが、休日出勤はどれくらいありますか?

休日出勤をした場合、しっかり給料や代休は出ますか?

という疑問にお答えします。

 

私は新卒で地方公務員(市役所職員)になり、たくさんの休日出勤を経験しました。その経験をもとに地方公務員の休日出勤について書かせていただきます!

 

初めに結論から申し上げると「休日出勤はある部署もあればない部署もある。そして給料や代休(振替の休日)が出るのもぶっちゃけ部署次第」です。

◎本記事の内容

  • そもそも公務員の休日とは
  • 休日出勤をした時の手当はどうなる?
  • 休日出勤のある部署はどんな部署?
  • 正直代休はほとんど使えない

 

2,3分で読み終わる内容となっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

そもそも公務員の休日とは

お休みの写真

公務員の休日出勤のお話をする前に、公務員の「休日の定義」について説明します。

公務員の休日は2種類に分けられます↓

  1. 土曜日・日曜日 → 週休日
  2. 祝日・年末年始 → 休日

 

まず公務員は月曜~金曜が原則勤務日であり、土日は「週休日」ということになります。つまり「週休日(土日)は勤務を命じられていない日」という位置づけです。

 

一方で「休日」とはいわゆる祝日(国民の祝日に関する法律に規定する日)と年末年始であり、条例に定める日なので、労働基準法上の休日(公務員で言う土日)とは違うものとなります。

詳しくは以下のように定められています↓

職員は、国民の祝日に関する法律に規定する休日(以下「祝日法による休日」)には、特に勤務することを命ぜられる者を除き、正規の勤務時間においても勤務することを要しない。12月29日から翌年の1月3日までの日(祝日法による休日を除く。以下「年末年始の休日」という。)についても、同様とする

一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律14条(休日)より

 

休日出勤をした時の手当はどうなる?

計算や手続き

基本的に土日だろうと、祝日だろうと「休みは休み」なので、土日や祝日に勤務をしたら「代休」という形で、代わりのお休みを貰える制度があります。

 

しかし自治体によっては休日出勤をしても代休の代わりに、きちんと給料として支給してくれる場合もあります。

基本的に1時間当たりの給与×支給割合(135/100 )×勤務時間数で算出され、週休日、休日出勤でも同じ計算となります。

 

残業する場合だと125/100という計算になるので、休日出勤をした方が稼げる感じはしますよね笑

恐らく給料が多く支払われるという理由で「代休」を支給するのがほとんどなのかと思います。

 

休日出勤のある部署はどんな部署?

悩む男性
  • 公務員は完全週休2日
  • 祝日は100%休み

上記のようなイメージを公務員に抱く人は多いと思います。

もちろん中にはこういう部署もありますが、全ての部署で「確実な休み」を確保できるわけではありません。

 

私自身も数多く休日出勤を経験しましたが、どんな部署の人が休日出勤をしていたか紹介します。

 

休日出勤のある部署① イベント担当の部署

イベントを企画運営する部署は休日出勤をします。

文化展やお祭り、成人式、講演会などは市が主催することが多いのですが、ほとんど土日や祝日に開催されます。

基本このようなイベントで「強制的に休日出勤となる場合」は代休や時間外手当が必ず支給されます。(公式の休日出勤だからです)

 

私の実体験ですが、夏場に毎週イベントを開催し、代休が大量に支給されるということがありました笑

 

このようなイベント開催のために休日出勤をするのは

  • 観光課
  • 教育委員会
  • 企画課

などが主となります。

 

休日出勤のある部署② 激務部署

激務な部署に配属となったら休日も平日も関係なくなり、毎日仕事になります。

私の所属していた部署は俗にいう激務部署だったのですが、上司はほぼ毎週土日、祝日関係なく働きに来ていました。。

 

しかしイベント開催のように公式な休日出勤をしているわけではなく、仕事が終わらない故に自発的に出勤した場合、何時まで仕事をしようが「サービス勤務」になり、基本的に代休もお金も一切出ません。

 

私も何度も休日出勤をしたことがありましたが、休日の朝6時から働こうと、8時間働こうと全てサービス勤務でした。

 

もちろん自治体にもよるとは思いますが、地方の弱小自治体は自発的な休日出勤はほとんどサービス労働になるのがほとんどです。

 

正直代休はほとんど使えない

拒否

イベント運営などで強制的に休日出勤をしたら「代休」が支給されると書きましたが、実際には「支給されてもほとんど使えない」というのが現実です。

公務員って休みやすいですよね??

という方が結構多いですが、公務員にも「有給などの休暇は取得しにくい」という風潮はかなり根付いています。

 

建前としては有給制度や代休支給がありますが、全部使えるなんて夢のまた夢です。特に激務な部署に行けば休みなんて取得できませんしね。

 

私自身イベント運営で何度も代休が支給されましたが、使いにくくて全く休めませんでした。それだったら金を支給してくれ!という感想です笑

ぶっちゃけ休日出勤をしようと実質サービス労働になることも多々あるということですね。

 

なので公務員を目指している人がいたら、この辺の事情は覚悟をしておく必要があります。

 

まとめ 「土日休み」が目的で公務員目指すのは辞めよう

休日
  • そもそも公務員の休日とは
  • 休日出勤をした時の手当はどうなる?
  • 休日出勤のある部署はどんな部署?
  • 正直代休はほとんど使えない

という内容で書かせていただきました。

「公務員になってワークライフバランスを充実させたい!」と思っている人がいたら本当にすみません笑

 

今まで書いた通り、「土日を確保するために公務員になる!」という人がいたら絶対にやめておきましょう。幻想が見事に打ち砕かれます。

 

公務員を目指すのであれば別の目的を見つけた方が絶対に良いと思います。

 

 

しかし一方で「休みにくい風潮」や「サービス労働の常態化」は本当に日本の悪しき風習ですよね。

働き方改革を進めているこのご時世ですから、民間企業、公務員限らず少しでも労働環境が良くなるといいですね。

 

それでは今回はこの辺で。 ありがとうございました!