という疑問にお答えします。
◎本記事の内容
- お役所仕事とは何?典型的なお役所仕事の例
- お役所仕事になってしまうのは仕方がない
- 「お役所仕事」をするのは公務員だけではない
- 全ての公務員が「お役所仕事をする」とは限らない
この記事を書いている私は2020年の7月まで市役所職員として勤務していました。
そこで自身の経験を踏まえ「お役所仕事」になってしまう理由を中心に解説をさせていただきますので、ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。
目次
お役所仕事とは何?典型的なお役所仕事の例
そもそもお役所仕事とは
そもそもお役所仕事とは、こういう意味合いです↓
とかく形式的で不親切・非能率になりがちな役所の仕事を非難していう語。
weblioより引用
一言でいうと「公務員はテンプレ対応しかしない」というニュアンスです。
公務員を少し馬鹿にするような言い方ですので、決して誉め言葉ではないですね。
典型的なお役所仕事の例
役所に行って
と思った人は多いのではないでしょうか。
典型的なお役所仕事としましては、これらが例に挙げられます↓
- 要件があり、とある部署に行ったもののたらい回しにされる
- 申請書類を出しに行っても印鑑1つ押してないだけで跳ね返される
- とにかくロボットのようにテンプレ対応しかしない
私が大学時代行った区役所ではこんな感じで職員が業務をしていた記憶があります。確かにその光景を目の当たりにしたら気持ちの良い思いはしませんね。
お役所仕事へのクレーム → またテンプレ対応 → 市民激怒
という負の連鎖もあるのが事実です。
お役所仕事になってしまうのは仕方がない
とはいえ公務員の仕事が「お役所仕事」になってしまうのには原因があります↓
- 公務員の業務は法令というマニュアルに縛られているから
- 国民全員に平等に接する必要があるから
- 市民が全く関係ない部署に来ているから
順番に説明します。
お役所仕事になる理由① 公務員の業務は法律というマニュアルに縛られているから
公務員は法律(条令)を基に業務を行っていきます。
実は法令違反をしてバレたら処分を食らうんですよね。
処分を食らったら当然給与や出世にも影響をしますので、好んで違反しようなんて職員は1人もいません。
そんな法というマニュアルにガチガチに公務員は縛られてしまっているので、努力はしていても出来ることに限界があるのです。
中には「違反した方が効率良いやん…」という業務も当然ありますが、やはり自分の身が大切なのです。
お役所仕事になる理由② 国民全員に平等に接する必要があるから
公務員のコンセプトは「国民全員に平等にサービスを提供すること」です。
公務員は誰かに対してひいきをしてしまうのは絶対にNGで、民間企業のように顧客ファーストというマインドはNGなのです。
また民間企業のように顧客に過剰サービス(褒めています)を提供することもできません。なぜなら国民全員に過剰サービスをしていたら大変なことになるからです。
市民に過剰サービスをしすぎたせいで
という職員もいますし、私も経験者です。
「全員に過剰サービスをしたらきりがない」という理由から公務員は「全体に最低限の対応=お役所仕事」しかしなくなってしまうのです。
ここは線引きがとても難しいラインです。
お役所仕事になる理由③ 市民が全く関係ない部署に来ているから
「たらい回し」を経験されたことがある人は多いのではないでしょうか。たらい回しをされるたびに怒る方を何人も見たことがありますが、仕方ない部分があります。
役所側も全く関係ない部署で範囲外の仕事をするのは無理なので、少しでも関係ある部署に行ってもらわないと困るのです。
ある意味フードコートでマクドナルドの会計をケンタッキーでしてもらえないのと一緒かと思います。
ですので事前に自分で行くべき部署を確認してから役所へ行くことをおすすめします。
しかし対応している部署であるにも関わらず「たらい回し」をしてしまうのは役所の職員が100%悪いですので、その場合は怒っても大丈夫です笑
「お役所仕事」をするのは公務員だけではない
お役所仕事は公務員を非難する言葉ですが、民間企業にもお役所仕事のようなものは存在します。私の知っているお話や体験談を紹介します。
某大手衣料品店の場合
名前は出しませんが、某大手衣料品で働いていた人の体験談を本で読んだことがあります。
ここの企業はとにかく「マニュアル至上主義」であり、入社してからマニュアルを暗記させられるレベルの恐ろしさ。
また接客の際もマニュアルに沿った対応をしなければならなく、従業員の意思は存在しないとのことでした。
正にマニュアル教です。
勿論「接客」を行うので「棒読みテンプレ対応」みたいなことはしないと思いますが、公務員以上にマニュアル至上主義の企業も存在するのです。
某大手運送会社の場合
私が体験した話なのですが、以前ショッピングサイトで洋服を買った際に某運送会社から荷物が届く予定でした。
しかしいつまで経っても届かず。
電話やメールをしても「お客様に問題があります」というテンプレ対応を何度もされたことがあります。
結局運送会社に非があったのですが、謝罪はありませんでした笑
実際に「お役所対応」みたいのをされると腹が立ちますよね。ですので私は公務員時代、なるべくテンプレ対応をしないように心がけていました。
全ての公務員が「お役所仕事をする」とは限らない
当然ですが日本全国の公務員が「不快なお役所仕事」をするわけではありません。
実際に私の知り合いでも
- 限られたルールの中で最大限のサービスをするよう考える職員
- とにかく笑顔で対応しまくる職員
など、アツい公務員はたくさんいます。
確かに最低限の「テンプレ対応」しかしない職員もいることは事実で、あなたの行く役所にもいるでしょう。
しかしそれ以上に頑張る公務員はとても多いですので、やる気のなかった職員だけを見て「公務員は全員ダメ!」と決めつけるのはやめてくださいね。
お役所仕事は仕方ない まとめ
- お役所仕事とは何?典型的なお役所仕事の例
- お役所仕事になってしまうのは仕方がない
- 「お役所仕事」をするのは公務員だけではない
- 全ての公務員が「お役所仕事をする」とは限らない
という内容で書かせていただきました。
「お役所仕事って仕方ないのです」と言いたいところですが、腑に落ちないと思います。
私自身「お役所仕事」を肯定したいわけではなく、定められたルールの中でも最大限のことをすべきと考え働いていました。
あなたの行った役所の職員が「お役所対応」をしてしまっただけで、良い対応をしてくれる公務員は全国にたくさんいます。
ですので
- お役所仕事はむかつくけど、こんな背景があるのか
- お役所仕事にならないよう心掛けている職員もたくさんいる
ということを知っていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
公務員はただの税金ドロボウだよ...