なぜ最近の若者はすぐに仕事を辞める?根性なしではなく合理的になっただけ。

なぜ最近の若者はすぐに仕事を辞める? ワークライフ
若者がどんどん会社を辞めていく…

本当に今の若者は根性がない。

仕事は最低でも3年は続けるべきなのに、今の若者はなぜそんなに早く辞めるんだ?

という中高年の社会人の方のお悩みにお答えします。

 

初めに結論から申し上げると、根性云々よりも今の若者は昔に比べて「合理的」になったのではないかと私は考えています。

 

そもそも昔の「若者」も当時は根性なしって言われていたようですよ↓

こちらは昭和48年の本に載っている「当時の若者」の特徴です↓

どの時代でも若者は根性なしと上の世代から言われるものなのですね…

 

では話を戻し、なぜ今の若者が合理的になり、仕事をすぐに辞めるようになったか説明させていただきたいと思います。

◎本記事の内容

  • 若者が昔より合理的になったと思う理由
  • そもそも仕事を3年は続けろという考えも場合によるのでは

 

早速本題へ入ります…

 

若者が昔より合理的になったと思う理由

若者

若者が昔より合理的になったと思う理由は以下の通りです↓

  • おかしいものをおかしいと認識できるようになった
  • とにかく自分の時間が大切になった
  • スマホの普及で情報収集がしやすくなり転職が容易に

順番に説明します。

 

理由① おかしいものをおかしいと認識できるようになった

例えば一昔前の日本はパワハラもモラハラも当たり前で「おかしいもの」を大きな声で「おかしい」と言えない風潮でした。。

勿論昔もハラスメントを嫌がる人はいたと思いますが、「おかしい」という認識は広くされていませんでした。

 

しかし時代がどんどん変わり、パワハラやセクハラなどのハラスメントは「おかしいもの」と認識されるようになりました。

高校の授業・大学の講義などでも、しっかりこれらは「おかしいもの」として教えられます。

 

ですのでハラスメントを受けている若年層ほど

ハラスメントはおかしい。立派な犯罪だ。こんなものに耐える必要はない。

という思考になるのです。

 

このような環境にいて体調を崩すくらいなら辞めて、環境の良い職場に転職するか、ユニオンに相談して団体行動などを起こすのです。

 

自己防衛も立派な行動です。というか、そもそもハラスメントに耐えることに何のメリットもないですしね笑

 

理由② とにかく自分の時間が大切になった

とにかく若者は自分の時間が大切です。

一昔前までなら終身雇用が約束されていましたが、今の時代終身雇用は終わりに近づこうとしています。

 

そんな時代だからこそ会社にずっとしがみつかず「個」で稼いでいく力が大切と認識をしている若者は多いです。

ですので、極力無駄な残業や飲み会には参加せずにプライベートの時間を確保して、少しでも勉強や自己啓発に充てたいのです。

 

しかし上の世代には一定数こういう人がいます↓

残業こそ正義!美徳!男の勲章!お前も積極的に残れ!

結構古い体質の組織ならこういう価値観を押し付ける傾向にありますよね。

 

しかし今の若者からしたらこうです↓

残業代も出ないし、勉強もまともにできない…

なら少しでも早く帰れる企業に転職しよ!

仕事で自分の時間までもが犠牲になるくらいなら、少しでも早く帰宅できるところへ転職するのです。

残業が多く体調を壊すケースもあるので尚更ですね。

 

理由③ スマホの普及で情報収集がしやすくなり転職が容易に

これが最大の理由だと思います。

今の時代はみんな当たり前のように持っているスマホですが、インターネットやSNSもどんどん普及し、様々な人と繋がれるようになりました。

革新的なサービスもどんどん生まれ「転職」というものすらも容易にできるようになってしまったのです。

 

一昔前までは転職先の情報収集は雑誌か新聞のみで、詳しいことは会社に直接電話して確認するしか手段がなかったようです。

これが面倒で転職を諦めた上の世代はたくさんいますよね。

 

しかしスマホが普及した現代においては、こんなことが当たり前に出来てしまいます↓

  • 興味のある業種に就いてる人とSNSで繋がり生の声を聞ける
  • SNSで繋がった人やLINEで繋がっている友人のコネで入社ができる
  • 24時間転職サイトを利用できる

 

転職が容易になり、無駄な残業や飲み会、ハラスメントから身を守ることすらも容易になりつつあります。

今の若者はスマホのおかげで情報を自ら収集し、合理的に行動できるようになったのです。

 

そもそも仕事を3年は続けろという考えも場合によるのでは?

企業で働く人
「とりあえず3年は続けろ」とよく言われていますよね。

確かに以下のような理由で、仕事に慣れるまでは3年ほどかかるのは事実かと思います↓

  • 1年目 → あたふたして何も分からず毎日見切り発車
  • 2年目 → まだ分からないことも多いけど思い出しつつ頑張れる
  • 3年目 → 少し体に業務が定着して余裕も出てくる

 

しかし、仕事に慣れるまで3年はかかっても、3年続けなければならない決まりはどこにもありません。

特に合わない仕事、体調を崩しそうな仕事を無理に続けるのは非常にリスクが高い時代なのです。。

 

身にならない仕事を続けても無意味では?

年数に限らず、きちんと育成もしてもらえて色々な経験をでき、日々成長を感じる業務であれば続ける価値はありそうですよね。

一方で何も教えてもらえない、給料も上がらない、何も経験できないような業務を何年も続ける価値はないと私は思います。

 

若い時の時間は大変貴重であり、刺激も成長もない環境にずっと身を置くのは時間の無駄です。

 

このように全てが全て「3年」が通用するものではなく、「ここの組織はダメだ」と思ったら見切りをつけるのが時間を無駄にしなくて済むのです。

 

うつ病になったらヤバい

パワハラにもサービス残業にも耐えるのが社会人!

根性を出せ!

と言う人もいますが、無駄に耐えて「うつ病」などの病になってしまったら、最悪働けない身体となってしまいます。

うつ病になって一生を台無しにするくらいなら、とっとと辞めて次の場所を見つけた方が良いに決まっています。

一番大切なのは「身体」ですので、無駄に耐えてうつ病になるより、嫌な仕事は早く辞めるべきなのです。

まとめ 若者は他の企業に奪われているという考えも

企業
  • 若者が昔より合理的になったと思う理由
  • そもそも仕事を3年は続けろという考えも場合によるのでは

という内容で書かせていただきました。

今の若者は仕事をすぐ辞める!根性なしめ!俺らの時代はなぁ…

と言う上の世代の方はとても多いですが、今の若者はスマホの普及で転職を始め、様々なことを合理的に判断出来るようになっています。

 

すぐ仕事を辞める若者を根性なしと卑下したい気持ちも分かります。

 

しかし、どちらかと言うと「すぐ辞める根性なし」ではなく「他の企業に若者を奪われている」という考えもあるのではないでしょうか?

 

すぐ仕事を辞め転職した若者の7割は満足しているという調査もあります↓

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1902/28/news018.html

 

古い価値観の押し付けすぎも良くないです。上の世代も若い世代も柔軟に仕事ができる環境になることを祈っています。

 

それでは今回はこの辺で。ありがとうございました!