今回はこのような疑問にお答えします。
- サービス残業の多い会社を辞めるべき理由がわかる
- 退職をせずにサービス残業を解決する方法もわかる
- 正確なサービス残業代を請求するためのノウハウがわかる
サービス残業がある会社は1~2年以内に辞めるべきです。なぜなら時間も無駄だし、病気になる可能性があるから。
- 長い目で見て転職活動を行う
- 転職活動をしている間、サービス残業の記録を自分でつけておく
- 転職が決まり、退職する際は「弁護士付きの退職代行サービス」を使って、サービス残業代をフル回収する(遠慮は無用)
の手順が最高です。
私は新卒で市役所に入庁し、2019年の5月から、うつ病になる2019年11月までに、毎月70~90時間のサービス残業を経験しています。(現在退職済み)
未払いサービス残業代は「100万円」ほどです。
過度なサービス残業で人生が狂った人間ですので、記事の信ぴょう性はあるかと思います。
記事を読み終わった後は、不毛なサービス残業から抜け出せる知識を得られますので、是非参考にしてみてください。
目次
なぜサービス残業の多い会社は辞めるべきなのか
サービス残業の多い会社は将来的に辞めましょう。理由は以下の4点です。
- そもそもサービス残業は法律違反だから
- 「サービス残業を容認=上司が無能」だから
- 時間を無駄にしているから
- うつ病になる可能性もあるから
順番に見ていきましょう。
理由① そもそもサービス残業は法律違反だから
そもそも、サービス残業は法律に違反しています。
根拠法令が「労働基準法37条」です。
使用者が、第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。ただし、当該延長して労働させた時間が一箇月について六十時間を超えた場合においては、その超えた時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の五割以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。(労働基準法第37条より)
つまり法律で定められた労働時間を超えるのであれば、「企業は賃金を払わなければならない」ということ。
ですので「サービス残業」がある時点で、あなたの会社は「法律を守っていないヤバい会社」なのです。
あらゆる制度を使って「サービス残業」をさせてくる会社も多い
- 年俸制
- 固定残業代
など、それっぽい理由をつけて残業代を払わない企業も多く、社会問題になっています。
しかし「年俸制」や「固定残業代」であろうと、決められている労働時間を超えた場合は、超過分の残業代が支払われなければならないのです。
以下の「弁護士監修の記事」でも、固定残業代の違法性について述べられています↓
理由② 「サービス残業を容認=上司が無能」だから
あまり人様を悪く言いたくないのですが、「サービス残業」を容認している上司は無能です。
なぜなら「時代にそぐわない考え方を持っている古い人間」だから。
私も経験があるのですが、サービス残業に対して
- 若い職員はサービス残業が当たり前!
- 俺が若いときは、サービス残業覚悟で深夜まで働いていた!
- サービス残業を減らすなど無理だ!
しかし近年は「働き方改革」の影響もあり、「コンプライアンス意識・生産性」を高める時代となりました。
そのような状況にもかかわらず、「昭和の思考」から脱却できていない上司は、言わずもがな「無能」といっても過言ではありません。
- 俺が若いころは~ → 知らん、今は令和時代。コンプライアンスって知ってる?
- サービス残業をなくすのは無理! → 高い給料もらって何言ってるんだ。それがお前の仕事だろ!
論破可能です。
「昭和思考」の上司の下でずっと仕事をしていると、良い刺激も受けられませんので、将来的には辞めるべきでしょう。
理由③ 時間を無駄にしているから
サービス残業は言わずもがな、時間を無駄にしています。
残業代が発生する「合法な残業」であれば、時間と等価交換になるので、まだ許せるのではないでしょうか?
しかしサービス残業だと、残業をしている時間が全て「ボランティア」となり、時間をドブに捨てているのです。
「ただ働き」をしている時間でゆっくり休んだり、資格の勉強ができたりしますよね。
今でも「100万円近い未払い残業代」を取り戻したい、と私は感じます。
実際に私は新卒で市役所に入り、毎月70~90時間のサービス残業をしていました。
一生懸命、土日も関係なく働いても「手取り15万」なのです。
私の未払い残業代は100万円近くあるのですが、市役所を辞めた今でも、残業代か時間を取り戻したい気分になります。
残業代が正当に支払われていたら、もっと貯金も多かったはずですし、残業をしていた時間でリフレッシュや資格の勉強ができたはずです。
労働者たるもの、労働の対価として賃金を貰わなければなりません。
自分の時間を少しでも確保するために、ブラック企業は将来的に辞めてしまいましょう。
理由④ うつ病になる可能性もあるから
過労のストレスもありますが、
といった精神的なダメージも蓄積され、うつ病になる人も多いです。(私もその1人です)
うつ病になると、人生がハードモードになります【実体験】
実際に私もうつ病になり、休職を経験したのですが、精神疾患を患うと「人生が狂う」と言っても過言ではありません。
なぜならうつ病などの精神疾患は「再発の恐れ」があり、二度と健全な身体に戻れないからです。
再発の恐れがある病は「寛解(かんかい)」という言葉が使われているのですね。
一度うつ病になると
- 日によって体調が最悪になる
- バリバリ働くのが難しくなる
といった負の一面があります。
特に私のように20代前半で「うつ病」を患うと、キャリアプランが壊滅しますので、健康のためにもサービス残業の多い会社は辞めるべきでしょう。
退職をせずにサービス残業を解決するには
とはいえ
転職活動とか、面倒だなぁ…
と考える人も多いでしょう。
結論から言うと、退職せずに「サービス残業問題」を解決する方法は3つあります。
- サービス残業を拒否する
- 人事にサービス残業の不当を訴える
- NPOに相談する
順番に紹介します。
方法① サービス残業を拒否する
方法の1つ目が「サービス残業の拒否」です。
わかります。「拒否できるなら、とっくにしてるよ」と思いますよね。
ただ1点知っていただきたいのが、「サービス残業を拒否してもクビにはならない」ということです。
だって「違法労働させているのは会社」なのですからね。拒否して解雇されるというのは「違法の強要」でしかありません。
しかしサービス残業が慣習の会社で、「サービス残業の拒否」を行ったら、間違いなく職場で居場所がなくなるでしょう。
なので
- メンタルが図太い人
- 退職が決まっている人
以外には、あまりおすすめできません。
方法② 人事にサービス残業の不当を訴える
方法の2つ目が「人事に訴えかける」です。
まともな人事部であれば相談をすることで、あなたの上司に注意をしてくれたり、仲介役になってくれたりする場合もあります。
しかし人事部すら「サービス残業」を容認している場合もありますし、人事があなたの上司に注意することで、上司との関係が気まずくなる可能性もあります。
私は新卒1か月目から45時間ほどのサービス残業をさせられ、その際に人事部に「サービス残業拒否」の直談判をしに行きました。
直談判の後、人事が私の上司に軽く注意をしたようなのですが、やはり上司と私の間に壁ができましたね。
やはり仕事をするうえで、上司と気まずい関係になるのは、ビミョーな感じですよね。
だから「人事に直談判」もあまりおすすめはできません。
方法③ NPOに相談する
最後が「NPOへの相談」です。日本には「労働問題」を解決してくれるNPO法人があります。
有名なのが「NPO法人 POSSE」です。
ちなみにステマでも何でもありません。POSSEの代表でもある今野氏の書籍をよく読んでいるので、知っていただけです。
POSSEでは「労働」にまつわる悩みを無料で相談でき、残業代を取り戻すためのサポートをしてくれます。
例えば
- 正しい労働法の知識を教えてくれる
- 残業代を取り戻すためのアドバイスをしてくれる
- 会社に内容証明郵便を送ってくれる
などですね。
解決しない場合は労基、労働組合などを紹介してくれるとのことです。
もちろん素晴らしいサービスで、自分で会社と戦うより効率が良いでしょう。
しかし残業代をめぐって争うのであれば、会社との関係は「泥沼化」するので、やはり退職を前提にしたほうが良いと私は思いますね。
サービス残業が多いなら1~2年以内に辞めるべき
前の章では「退職せずに、サービス残業問題を解決する方法」を紹介しました。
しかし、どれも「上司・会社と関係が悪くなる」といったデメリットがあります。気まずいまま働くのは嫌ですよね。
ですので、まずは少しでも良い職場に移れるように「転職活動」を行うべきでしょう。
転職活動の手順
体力が持つのであれば、会社に在籍しながら
などの転職エージェントを利用してみましょう。
上記の転職エージェントはどちらも業界大手で、キャリアアドバイザーが以下のようなサービスを無料で提供してくれます。
- 豊富な求人の中から、あなたに合う求人を紹介してくれる
- 書類作成や面接練習を手伝ってくれる
転職エージェントと同時に「リクナビNEXT」などの求人サイトを併用すると、選択肢が更に広がりますよ。
今の職種が好きならば同業種への転職、20代であれば未経験の転職も十分可能です。
20代前半の私も、実際に上記の転職エージェント・サイトを利用して転職活動をしましたが、
- 一般事務職
- 社会保険労務士事務所の事務職
- Webマーケティング会社
の内定をいただけました。
記事を執筆している2020年12月現在は「コロナ禍」で、転職活動もスムーズにいかないとは思いますが、中期的に今の職場から抜け出しましょう。
転職先が決まり、退職するときは「弁護士付き」の退職代行が最適
「弁護士付きの退職代行サービス」をご存じでしょうか?
弁護士付きの退職代行サービスでは、あなたが退職をするときに
- 退職手続きの代行
- サービス残業代の回収
を全て弁護士が引き受けてくれます。
つまりあなたは「退職の手続き」「サービス残業代の請求」を一切せず、全て弁護士に丸投げして、退職ができるのです。
私は過去に、「弁護士付きの退職代行サービス会社」にインタビューをしたことがあります。
「会社と揉めることなく残業代を取り戻してやる!」と考えている方は、ぜひ以下の記事をご覧ください↓
サービス残業は後で後悔します
私は市役所を辞める際、残業代の請求をしなかったのですが、未だに後悔しています。
実際に未払い残業代が100万円近くあったので、「そのお金が少しでも手元にあればなぁ」とよく考えてしまうんですよね。
残業代が適切に支払われていれば、私は「うつ病」になっていなかったかもしれませんし、もっと貯金があった可能性もあります。
労働に対する対価が支払われないのは、おかしな話です。
この記事を読んでくださっているあなたが退職するときは、私と同じ思いをしてほしくないため、退職するときは「サービス残業代」を回収するよう努めましょう。
しかし、より実態に近いサービス残業代を回収するには日々、証拠を集めなければなりません。
最後に「より正確なサービス残業代を請求するために行うこと」を紹介したいと思います。
より正確なサービス残業代を請求するためには
今の会社を退職をし、サービス残業代を請求するときに大切になるのが「残業した記録」です。
あなたが日々の残業記録をつけておけば、立派な証拠となり、より正確な残業代の請求ができますので、ぜひ明日から試してみてください。
例えば
- スケジュール帳に残業時間をメモする
- 残業した理由を記録する
- 退社時間の写真を撮る
などを行うだけでも、立派な「証拠集め」となります。
実際に私は大学時代、労働法に関する講義で上記のノウハウを教授から教わったので、かなり効果的な手法になるのではないでしょうか。
サービス残業の多い会社は辞めるべきか? 【まとめ】
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
今回の内容は以下のとおりです。
- サービス残業の多い会社は1~2年以内に辞めるべき
- 退職せずにサービス残業を解決する方法もあるが、職場との関係性が悪化する
- 転職サイトやエージェントを利用して、長い目で見た転職活動を
- 残業をした日は、必ず自分で記録を残しておくこと
繰り返しになりますが、サービス残業を強いる会社は将来的に辞めましょう。
体調を崩す場合もありますし、時間が無駄ですからね。
本記事を読んでいただき、ぜひ転職活動をしながら残業の記録をつけ、退職時に全て取り返すつもりでいきましょう。
遠慮は不要ですよ!
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
私も実際に利用した転職エージェントは以下の2社です。
また利用していた転職サイトも示します↓
- リクナビNEXT【公式ホームページ】
どちらも全て無料で利用できますよ!
今働いている会社ではサービス残業がひどい…趣味や勉強に時間を割きたいのに、毎日22時までサービス残業。
身体も壊しそうだから辞めたい。
だけど「サービス残業がすごい」という理由1つで会社を辞めても大丈夫なのかな?