箱物行政ってどういう意味?【箱物行政の失敗例と成功例も紹介します】

公務員の箱物行政ってどんな意味 公務員の仕事
よく「箱物行政」という役所を批判するような言葉を聞くのですが、具体的にはどのような意味なのでしょうか?

また、箱物行政の失敗例や成功例も知りたいな。

という疑問にお答えします。

 

◎本記事の内容

  • 箱物行政ってどういう意味?
  • 箱物行政はなぜ批判されるの?
  • 箱物行政の失敗例と成功例

 

批判するようなニュアンスの言葉で、私の自治体でも「箱物行政」をしまくって批判されています。

 

本記事ではその「箱物行政」に焦点を当て「箱物行政の意味、なぜ批判されるのか、成功例や失敗例」を詳しく解説させていただきます。

 

 

箱物行政ってどういう意味?

政府

そもそも箱物行政とは「地域活性化を目的に、とりあえず適当に建物を建設する」というものです。

 

あなたの地域でも

  • 公民館
  • 美術館
  • 交流施設
  • テーマパーク

など、たくさんの公的な施設が建設されていませんか?

 

市役所的には「とりあえず町に大きな建物をドン!と建設して、地域を活性化しよう」という意図があるのです。

 

しかし、この建築物を建てまくる「箱物行政」は今の時代、よく批判の対象となります。

私の自治体でもよく公的な施設が建設されていますが、なぜ批判の対象となるのでしょうか?

 

箱物行政はなぜ批判されるの?

仕事で悩む男性の写真

この「箱物行政」が批判の対象になる理由としては「ほとんどの自治体が箱物行政に失敗して、税金が無駄になるから」です。

箱物行政の失敗例は後で詳しく取り上げますが、毎年全国で150億円以上の損失が生まれています。

 

私の自治体でもよく「箱物行政」が批判されていますが、建物を建設したとしても、維持するのにお金も時間もかかり、結局元が取れないまま廃れていくというパターンが大体なのです。

 

そもそも施設の開発費用の元が取れないという事は、施設の収入が少ないという事であり、利用者が少ないという意味となります。

 

つまり、需要が無いものを行政は自己満で無駄に作っている場合が多いのです。

 

元が取れなかったり、維持をできないのであれば、無駄な建物なんか建てないで、他にもっと税金を使うべきだろ!

結果、こういうクレームが来てしますのです。

 

まぁこれは当然のことですよね…

 

まさに箱物行政のほとんどは「税金の無駄」なのです。

 

箱物行政の失敗例と成功例

失敗した人

箱物行政の失敗例と、珍しい成功例を紹介します。

 

箱物行政の失敗例

箱物行政の失敗例① 北海道夕張市

夕張市は財政破綻した市として有名な自治体ですよね。

 

元々夕張市は炭鉱のまちとして栄えており、出稼ぎ労働をしに来ている人も非常に多かったおかげで人口が12万人ほどいました。

 

しかしエネルギーの主流が石炭から石油に移り変わり、炭鉱は次々に閉山。

 

人口もますます流出しているなか、そこで当時の夕張市長が

とりあえず公的な施設をたくさん作って、地域を活性化しよう…!
という方針で市政を進めていきました。

 

しかし、夕張市はたくさんの建物を借金をしてまで建設していたので、財政が厳しくなり、公共料金が高騰し、人口流出がさらに進みました。

 

人口流出による税収ダウン、おまけに箱物の維持費も膨大なため、ついに限界を迎え財政破綻…という流れです。

 

数多くの自治体で箱物行政は失敗していますが、夕張市の場合は1番最悪な失敗パターンなのかもしれませんね。

 

箱物行政の失敗例② 兵庫県 丹波篠山市

元々、丹波篠山市は1999年4月「篠山、今田、丹南、西紀」の旧4町が合併して「篠山市」となり、2019年5月にまた市名が変更され、丹波篠山市という名になりました。

 

日本遺産の「丹波篠山デカンショ節」など貴重な文化が残る自治体としても有名です。

 

丹波篠山市は「平成の大合併」で初めて合併した市であり、当初は合併により人口が爆発的に増えると見込まれ、市はプールや図書館など様々な公共施設を大量に建設しました。

 

しかし合併により人口が増えたのはわずか数年で、人口流出に拍車がかかるようになり、税収が低下していき借金が増大していきました。

 

財政破綻の一歩手前まで行きましたが、職員の数や給料をカットしたり、施設の閉鎖などを行いなんとか破綻を免れました。

 

箱物行政の成功例

大体の「箱物行政」は失敗に終わるパターンが大体なのですが、中には成功を収めた自治体もあるようです。

 

岩手県の紫波町という自治体で行われた「オガールプロジェクト」というものがあります。

このプロジェクトでは町の一角に図書館やカフェ、マルシェなどを立てたようなのですが、従来の「箱物行政」とは何が違うのでしょうか?

 

オガールプロジェクトは、当初より建設コストをカットするために建物をわざと小さくしたり、ランニングコストをどうやって捻出するのかということを徹底的に計画段階で考えました。たとえば、エリア内に2012年に完成した最初の施設「オガールプラザ」には、図書館などの公共施設のほか、飲食店や産直マルエシェなど民間のテナントが入っています。

そこには、確実に集客が見込める民間のテナント(ほとんど地元企業)だけを入れて、テナント料からめぐりめぐって図書館の光熱費などをまかなうといった仕組みをつくった。お荷物にするのではなくて、「稼ぐインフラ」にすることを実現したんです。

https://www.bengo4.com/c_23/n_5507/より

 

オガールプロジェクトは、ただ「ニーズを考えず、建物を作って終わり!」というものではなく、しっかりと維持しやすく、かつニーズをとらえた戦略で箱物を作ったということですね。

 

ただインターネットで調べても分かる通り「箱物行政」で成功したというのは、ほんの一握りの自治体だけです。

数年の公務員経験のある私でも「オガールプロジェクト」しか成功例は知りません。

 

 

自治体はより一層税金の使い道などをしっかり考えなければなりませんね。

 

まとめ 箱物行政の失敗例と成功例などのまとめ

都市の風景
  • 箱物行政ってどういう意味?
  • 箱物行政はなぜ批判されるの?
  • 箱物行政の失敗例と成功例

 

という内容で書かせていただきました。

 

どうしても公務員は税金を原資としていて、コスト感覚や、マーケティング能力がなく「とりあえず箱物を建てちゃう?」という考えになるのかな、と書いていて感じました。

 

私の自治体でも「地方創生したいから、まぁとりあえず箱物な!ニーズは知らん!」という風潮がありました。

 

企業でも公務員でも同じかもしれませんが、コスト感覚とニーズを捉えるって大切なことですね。

 

 

それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。