非正規公務員の待遇は改善されたの?~官製ワーキングプアを考える~

非正規公務員の待遇改善について 公務員について
非正規公務員として働こうかと思っているのですが、非正規公務員の待遇ってどんな感じなのでしょうか?

ニュースを見る限り、あまり非正規公務員の待遇は良いとは思えないのですが、改善されつつあるのでしょうか?

という疑問にお答えします。

 

一般の企業でパートタイマーや契約社員がいるのと同様、公務員にも正規職員ではない「非正規公務員」の方が多くいます。

本記事ではこの「非正規公務員の待遇や問題点」に焦点を当て記事を書かせていただきます。

 

始めに結論から申し上げると「現状、非正規公務員の待遇は決してよくないが、今後待遇の改善が期待される」です。

◎本記事の内容

  • そもそも非正規公務員とは?
  • 非正規公務員の給与や待遇はどんな感じ?
  • 非正規公務員の問題点とは?
  • 非正規公務員の待遇はどう改善されていくの?

 

早速本題へ入ります…!

 

 

そもそも非正規公務員とは?

職場のデスク

非正規公務員とは

そもそも「非正規公務員」とは正規の公務員試験を受けていない職員のことを指し、「臨時職員」という呼び方もあります。

一般企業の「アルバイト」や「パート」のような感覚ですね。

 

実は非正規公務員は年々増えており、今や公務員の3人に1人が非正規公務員とも言われています。

非正規公務員が増えた理由としましては、後から詳しく解説しますが「正規の公務員を雇うよりも圧倒的に人件費が少なくて済むから」です。

 

非正規公務員の業務内容

例外もありますが、非正規公務員は基本的に正規公務員のような責任の重い仕事は行いません。

一般的な業務内容としてはコピー取りや、請求書の処理、事務用品の管理といった正規公務員の補助業務が中心となります。

 

非正規公務員の給与や待遇はどんな感じ?

働く女性
非正規とはいえ公務員でしょ?結構給料も手当ても手厚いんじゃないの?

と思っている方は結構多いのではないでしょうか?

 

しかし「非正規公務員」の待遇は正直そんなに美味しいものではありません。

 

実際に給料に関しては一般的な正規公務員に比べてその水準は決して高くないとされており、ボーナスの支給や昇給は基本的にありません(後で説明しますが、2020年から非正規公務員にもボーナスが適応されます。)

年収にして200万円に満たない人が大半で、とても独り立ちできるような給料ではないですね。

 

また通常の正規公務員は

  • 住居手当
  • 通勤手当
  • ボーナス
  • 退職金
  • 休暇

などの制度がありますが、非正規公務員の場合は全て適応されない場合が多いです。

 

正直あまり良い待遇とは言えないですよね。

この正規職員との大きな格差が大きな問題を引き起こしています。

 

非正規公務員の問題点とは?

問題を抱える男性

2019年11月に「クローズアップ現代」という番組で非正規公務員の問題が取り上げられていました。

主な問題点としてはこちらです↓

  • 正規公務員と同じ仕事をしている場合もあるのに、給料は正規公務員より低い
  • 雇止めの可能性が十分ある

順番に説明します。

 

問題① 正規公務員と同じ仕事をしている場合もあるのに、給料は正規公務員よりも低い

初めに書いたように、今や公務員の3人に1人が非正規公務員と言われています。

非正規雇用だと当然人件費がかからないため自治体は積極的に採用したくなり、このように非正規公務員が増えていったのです。

 

この自治体が非正規公務員を増やしすぎたのが原因で、正規職員の割合が相対的に減り、非正規なのに正規職員並みの重たい仕事をさせられるというケースも出てきたのです。

 

正規公務員と同じような仕事をしているにもかかわらず給料も安いし、手当もまともに受けられないということで問題視されています。

 

問題② 雇止めの可能性が十分ある

正規の公務員は使用期間を一度突破したら犯罪を犯したり、自治体が消滅しない限りはクビになりません。

しかし一方で非正規公務員の方たちは毎年「契約を更新して」日々働いています。

 

例えば非正規の職員が精神的な疾患になり、病気休暇を少し取得したとしたら、もう次の年には更新してくれないということも十分あります。実際にこんな事例もあります↓

https://toyokeizai.net/articles/-/254453

 

正規の公務員だとネチネチ退職に追い込まれることは多々ありますが、一方的にクビを切られることはありません。

 

こんな不安定な綱渡りの生活を非正規公務員はしているのです。

 

非正規公務員の待遇はどう改善されていくの?

職場の道具

「働き方改革」が行われるこのご時世、2020年度から非正規公務員の待遇も改善されるとされています。

メインとしてはこちらです↓

  • 非正規公務員もボーナス支給へ
  • 会計年度任用職員制度の導入

順番に説明します。

 

非正規公務員もボーナス支給へ

今まで非正規公務員には「ボーナス」というものがありませんでした。

しかし2020年度からは非正規公務員にもボーナスを支給する制度が導入されます。

 

一方で、非正規公務員へのボーナス支給による人件費増大が約1700億円と推測されており、「給料を削減してボーナスを支給する」というケースも十分に考えられます。

これに対し総務省は財源悪化に伴う減収は行わないよう全国の自治体に通知をして、不当な扱いをしないよう喚起をしています。

 

ですので、非正規公務員も経済的に少し豊かになる時代が訪れるのではないでしょうか。

 

会計年度任用職員制度導入へ

2020年度から非正規職員は会計年度任用職員という名前の職員に変わります。

会計年度任用職員は、就業時間が週38時間45分以上のフルタイム職員と週38時間45分未満のパートタイム職員に区分されます。

 

この制度が新たに導入されることにより、従来の非正規職員にはなかった人事評価の導入、昇給、退職金などが追加されます。

 

つまり、正規職員と同じような仕事をしていたら業務内容によっては給料も高くなるかもしれないし、正規職員との格差も減る可能性も十分あります。

 

2020年度からは「制度面」「待遇面」を含め、非正規公務員の待遇の改善が大きく期待されています。

 

非正規公務員の待遇改善に関するまとめ

働いている男性
  • そもそも非正規公務員とは?
  • 非正規公務員の給与や待遇はどんな感じ?
  • 非正規公務員の問題点とは?
  • 非正規公務員の待遇はどう改善されていくの?

という内容で書かせていただきました。

 

私の自治体では非正規公務員の方に重たい仕事などはさせないよう気遣いをしており、凄く暇そうにしている時すらあります笑

しかし自治体によっては不当な扱いをしているのですね。

 

やはり同じ重たい仕事をして給与も待遇も全く違うというのは違和感を感じますし、今回の制度導入でいい体制になることを期待しています。

 

公務員の仕事を日々回していくためには非正規の方も必要不可欠なので、少しでもいい環境になると良いですよね。

 

それでは今回はこの辺で。ありがとうございました!